アゴラ日記2

過去 早朝の出勤時、駅で下車、ビルの建ち並ぶオフイス街に入る。見慣れない光景。スーツ姿の社員らしい人たちが火はさみとビニール袋を持ち、植え込みや溝にあるごみ拾いをしておられた。社会貢献ご苦労さんと思った。ところが、一人だけ、威厳のある男性が火はさみを持ち。女性社員にビニール袋を持たせごみ拾いをされていた。何となく、違和感を持った。何となく、こんな上司にはなりたくないと思った。

現在 イソップ童話に王様を求めるカエルたちというお話があります。
 沼のカエルたちは、めいめい自由に生きていることに不満を持ちます。そこで、ゼウスの神様に代表を送り、王様を授けていただきたいと頼みにいったのです。ゼウスの神様はカエルたちが単純な考えなのを見て、沼に木の切れ端をな投げ込んでやった。カエルたちは最初は音に驚いて沼の深みに潜った。それから、木が動かないので浮かび上がり、最後にはこの王様をすっかりあなどって、上に飛び乗ったり、そこに座りこんだりするようになった。こんな王様を持つのは恥だと考えたカエルたちは、ゼウスもとへ再び出かけて行き、はじめの王様はあまりにもいい加減だから、もっと強い統治者に変えていただきたいと言った。彼らの愚かしさに我慢できなくなったゼウスは水ヘビを与えた。カエルたちは水ヘビに次々捕らえられて食べられてしまった。

2024年10月27日、国民の代表を選ぶ大切な選挙がおこなわれます。国民のためにつくしてくれる善良な議員さんを選ぶために、必ず投票に行きましょう。

世界一広い領土を持っている大国です。柔道も強く、たくましい身体の持ち主の大統領がいる。会議場に現れるときは黄金の扉が開き現れる。今隣の小国に侵入、攻め込んでる。攻め込まれた国はたくさんの兵士と国民が命を失い負傷者を出してる。自国民にもたくさんの死傷者を出し、兵士の死者だけで6万人、その何倍かの負傷者がいるだろうと言われてる。戦争とは殺人、街の破壊です。愚かなことです。しかも、武器が日に日に強力になってることです。被害者は民間人にも及び傷はいつまでも残る。悲しみは消えることはないのです。

過去 明治時代の歌人、与謝野晶子の歌
君死にたまふことなかれ  (旅順の攻囲軍にある弟宗七を歎きて)
ああ、弟よ、君を泣く、    君死にたまふことなかれ。     末に生まれし君なれば
親のなさけは勝りしも、    親は刃(やいば)をにぎらせて、  人を殺せと教へしや、
人を殺して死ねよとて     二十四までを育てしや。
堺(さかい)の街のあきびとの 老舗(しにせ)を誇るあるじにて、 親の名を継ぐ君なれば、
君死にたまふことなかれ。   旅順の城はほろぶとも、      ほろびずとても、何事ぞ、
君は知らじな、あきびとの   家の習ひに無きことを。
君死にたまふことなかれ、   すめらみことは、戦ひに、     おほみづからは出でまさね
互いに人の血を流し、     獣の道に死ねよとは、      死ぬるを人の誉(ほま)れとは、
おほみこころの深ければ、   もとより如何(いか)で思ぼされん。
ああ、弟よ、戦ひに      君死にたまふことなかれ、     過ぎにし秋を父君に
おくれたまへる母君は、    嘆きのなかに、いたましく     我子を召され、家を守り、
安しと聞ける大御代(おほみよ)も、 母の白髪(しらが)は増さりゆく。
暖簾(のれん)のかげに伏して泣く、 あえかに若き新妻(にいづま)を、 君忘るるや、思へるや
十月(とつき)も添はで別れたる、 少女(おとめ)ごころを思いみよ。この世ひとりの君ならで
ああまた誰を頼むべき。君死にたまふことなかれ。
 この歌は多くの国の方々に親しまれ、現在も忘れられることはない。与謝野晶子は明治時代初期の歌人であり、随筆家です。旅順攻囲軍、6万人の死傷者をだした。しかし、明治政府は富国強兵を国家の方針として、海外へ出兵し、戦争への道をあゆみだした。それは太平洋戦争へと続き、昭和20年敗戦して、たくさんの人の命と領土を失ったのです。戦争てなんだったのかと考えさせられます。同時に、平和、民主主義をいつまでも忘れるべきでありません。
 君死にたまふことなかれの弟さんは無事帰国され、昭和19年に亡くなられた。