アゴラ日記

過去・現在・未来それぞれの思いを書き留めたい。

過去 帰宅を急ぐ通勤列車の車内
 かなり混雑してた。前の方に優先席と表示された席があります。高齢者や身体に不自由な方々のために設置されてることは誰でも知ってます。しかし、車内は通勤者で混みあい高齢者も障害者の姿もありません。おられたら、席を譲られるでしょう。皆さん、それくらいのマナーは心得てます。
 ところが、途中、一人の大柄な男性が乗ってきた。ご高齢者なのです。いきなり、若い女性の前に立たれ、何か、声をかけられたのです。疲れて居眠りされていた女性は赤面してすみませんと会釈して、きまり悪そうに、その場を直ぐに離れられた。男性は座ると新聞を広げ、読み始めた。何となく、この時のことは忘れられない。
 年齢はだれでも平等におとずれます。こんな高齢者にはなりたくない。年齢を重ねるほど、いたわる気持ちを大事にしたいと考えた。

現在 2024年10月1日  シャボン玉とんだ。屋根までとんだ。屋根までとんで、こわれてきえた。シャボン玉きえた。とばずにきえた。うまれてすぐに。こわれてきえた。かぜかぜふくな。シャボン玉とばそう。これは、作詞、野口雨情 作曲、中山晋平の童謡です。これは1908年、野口雨情に可愛い赤ちゃんが生まれた。しかし、7日めに死んだ。のちに女の子がうまれた。この子は生まれて直ぐに亡くなった。とばずにきえたのです。これは鎮魂歌です。
 能登半島、元日大地震、つぎは豪雨災害、たくさんの命が失われた。中学3年生の女の子が行方不明となり、福井県沖の海上で発見された。奇跡を信じ懸命に探されたが、悲しい結果になった。父親がお帰りと声をかけられた。しかし、家族は一生忘れられない悲しい出来事です。
  これは地球温暖化に伴う豪雨で人災だと考える。線状降水帯の発生、新語である。

未来 2024年10月3日 全国の新聞紙上で報道された環境省の報告です。
 里山の鳥・チョウ急減。スズメは年3.6%減少。オオムラサキ10.4%、このまま減少すると、絶滅危惧種になるのは明らかにです。地球温暖化の影響による海水温の上昇、サンゴの白化現象、海藻の減少。次に、農薬ネオニコチノイドの影響、湿地帯の埋め立て。河川、海岸の改修工事など生態系に影響をあたえてる。

過去 日本は太平洋戦争に敗戦した。都市は焼け野原となり、広島・長崎に原爆が落とされ、罪のない多くの市民が命を失しなった。その後、80年近く平和な時代が続き国民の大多数は戦争を知らない平和な時代に育った。しかし、戦争体験者、その時代を生きてこられた高齢者の方も、まだおられます。
 自分もその一人です。その悲惨な体験は後日にする。夜空にはたくさんの星が輝き、天の川がよく見えたこと、星座を見つけ楽しんだ。月も美しかった。
 まだ、自然が残っていた。水田は稲だけでなく生態系を造っていた。水田の中に、ドジョウがたくさんいた。鳥たちの餌場でもあった。たくさんのプランクトン、水生昆虫の住処でもあった。用水路にはモロコ・川エビ、小フナがいた。
 用水路を繋ぐ少し大きな川には、コイ・フナ・ナマズ・ドンコ・大きなドブ貝などがいた。

現在 便利な社会になった。現在の人々は美しい夜空も、たくさんの野生の生き物の姿も見えなくなっている。文明の進歩は失うものも多い。いくら、過去のことを説明してもわからない。

未来 人間は食物連鎖の頂点にある存在です。たくさんの植物や動物を食べた生きている。たくさんの生き物に支えられてる。スズメて少しまで、どこにでも、たくさんいた。稲穂の実る秋のたんぼの電線にはたくさんのスズメが泊まっている姿が秋の風景である。平素は雑草の種や木の昆虫類を食べてくれれいたのです。童話、舌切り雀とか子供たちの心も育ててくれた小鳥なのです。メダカの学校とか童謡がありました。メダカもスズメも絶滅危惧種になるのです。食物連鎖の底辺が崩れてきてる。人間にとって、地球上の生物すべてが大切な存在です。共存共栄です。

過去 豊かな自然は人々の生活と文化に大きな影響を与えてきました。古今和歌集の序文書き出し部分  です。
 和歌(やまとうた)は、人の心を種(たね)として、万(よろづ)の言(こと)の葉とぞなれりける。世の中にある人、事(こと)・業(わざ)しげきものなれば、心に思う事を、見るもの、聞くものにつけて、言ひいだせるなり。花に鳴く鶯(うぐいす)、水に住むかはづの声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざるける。力をも入れずして天地(あめつち)を動かし、目に見えぬ鬼神をもあわれと思わせ、男(をとこ)女のなかをもやはらげ、猛(たけ)き武士(もののふ)の心をもなぐさむるは、歌なり。
 平安時代の歌人、著者は紀貫之と言われてる。土佐日記の作者です。仮名書きをひろめ、平安時代の文学の発展の先駆者です。