土佐日記

 更級日記は今から千年前、菅原孝標女による作品である。上総の国から都に着く道中について、かなり多くのページが使われている。都に着くまで3か月を要している。陸上を行く旅であるが、ほとんど野宿である。当然、強盗や山賊もいる、命がけの旅である。
 土佐日記は更級日記より更に100年ほど古い、紀貫之による作品である。土佐の国から都に戻る55日間の舟旅の記録である。海賊と天候、海の状態をみきわけながらの命がけの旅である。